白い人。
僕はこれは本当に画期的な着ぐるみだと思っています。
だって着ぐるみなのに色彩を放棄してるんですよ。
いやその言い方はよくない、
色彩を放棄することで最大限の色彩を出しているのです。
色は単色ではなくて、色と色のコーディネートでその存在感が決まるのだとしたら、
見てください、
デパートメントHの華やかで妖しい極彩色の背景の中でひときわ際立つ、その姿
こんな発想の転換はないのではないでしょうか?
あれですね、ビートルズがサージェントペパーというおもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルなジャケットを発表した後に、ホワイトアルバムを発表したような、あの意表を突いた…
・・・いつもなんでもビートルズに例えちゃってすんませんが、そんな意表を突く発想の幅広さが素晴らしい。
この白い人、中身はあのみーなちゃんが演じています。
みーなちゃんの着ぐるみへのアプローチって、とても面白いんです。
みーなちゃんの場合、どんな着ぐるみでもみーなちゃん。
黒髪の子でも、金髪の子でも、白い人でも、みーなちゃんはみーなちゃんなのです。
着ぐるみやってる人って随分増えたけど、必ず別の誰かになることが前提ですよね。
娘さんとかね。名前も性格も細かく設定してね。
こういう発想は思いつきもしなかったので、とても斬新で新鮮でした。
自分の体、姿を変えたい、改造したいというのが原点にあるみたいです。
みーなさんと僕の願望は必ずしも一致はしていないけれど
でも何かのキャラクターになりたいというより
自分の体に何かを施したいという手段で、着ぐるみを考える点では共通してるような気がする。
僕の場合はそれが「自分を包みたい」「自分を閉じ込めたい」
なのだけど。
ところでこの日のデパH、実は僕、なんとステージデビューしてしまいまちた!
といっても、人違いで出てしまったんだけど・・・
この日島風榛名さんの着ぐるみを着てたんですが、島風さんと間違えて自分が連れて行かれたと。
ほどなくしてリアル島風さんも見つかったんですが、めんどくさいから二人出ちゃえーと
なんせ、急に決まったもので、心の準備も立ち振舞いの引き出しも全然なくて・・・
アナウンスを聴いて「SAって誰や!」と思われた方、
なんとも挙動不審で、大変失礼しやした^^;
写真はRyoさんとこからお借りしました♪
このポーズ、一応
これのつもりだったんだけど、全然違うし。
(手も逆だし)
おりしもこの日は七夕で、着ぐるみブースには笹と短冊が用意してあって、皆が願い事を思い思いにしたためていました。
「巨乳」
「無敵になれ」
・・・さすがデパHの短冊、シュールです。
ちなみに僕の短冊。
相変わらずです・・・