2011年12月
(ミーナさんのブログ、「美少女生活」より)
ファスナー。
多くの着ぐるみに、なくてはならないもの。
それは人と着ぐるみの境界線でもある。
中の人にとっては、自分しか味わう事ができない
濃密で密封された空間への入口である。
僕に背を向けた君が、僕にファスナーを上げる様促す。
僕がファスナーを上げるにつれ、君はだんだんと、着ぐるみの向こうの人になる。
君が舞台から戻ってくると、君じゃないキャラクターが僕にファスナーを下げる様促す。
さっきまでキャラクターだった目の前のそれが、君になって生まれ変わる。
そう、ファスナーは、人とキャラクターの境界線という意味で
着ぐるみが持つダイナミズムを最も象徴する存在。
「ファスナー上げフェチ」という人がいる。
着ぐるみのファスナーを上げるのに
あるいは着ぐるみのファスナーを上げてもらうのに
心の琴線がふれる、という人々だ。
ファスナーは、いわば覚悟である。
ファスナーを締め切った瞬間、中の人はそのキャラクターになることを完了する。
締め切ったら最後、そのキャラクターとして空間に居続けなければいけないのだ。
一旦この世に存在する自分から、おさらばするのだ。
そして己の魂を、その着ぐるみに捧げるのだ。
そう考えたら
益々着ぐるみに入りたいって思うようになりません?
(かえって入りたくなくなるか。)
岡崎健康ランド
何故こんな、既に存在さえもしていない地方の健康ランドの名前を挙げるのか。
理由は、このCMにある。
御覧の通り、この健康ランドのマスコットは、ゾウの着ぐるみである。
判りにくいかもしれないが、冒頭の1~2秒、なんとこのゾウは、着ぐるみだというのに、風呂に入っているのである!
(※その場面のキャプチャー)
実は上に挙げたYoutubeは、後期のイベントお知らせ挿入バージョンで、開店当初のCMでは、この冒頭の「湯船に浸かるゾウの着ぐるみ」が、全面的にフィーチャーされたものだった。
うろ覚えであるが、確かその内容は
広い湯船にゆったり、二人の美女
↓
突然背後から、ゾウの着ぐるみが彼女のうしろに飛び出る。
↓
驚く二人。
↓
最後はゾウの鼻からシャワーを出し、彼女たちに浴びせる。
実は今回この記事を書くにあたって、youtubeでこの「オリジナルバージョン」を探してみたのだが、残念ながらこの安倍 里葎子オンステージバージョンしか見つからなかった。
なので、今となっては正確に検証できないのであるが、確かこのゾウ、なんとこのゾウの着ぐるみでありながら、湯船に浸かるどころか、湯の中に潜っていたのである!
しかも、冷静に考えてみてほしい。
この鼻からシャワーを出すギミック。
これ一体、どんな仕組みになっているのだろうか?
恐らく鼻から面内部にかけて、水管を仕込んでいるのだろうが
こんなもの顔の前に這わされちゃあ、中の人に相当な負担ではないだろか?
ただでさえ暑くて蒸れるふかもこ、これで撮影中長時間湯の中につかり、しかも面の中に湯の管を通される…
うーん、撮影現場は一体どんな状態だったのだろうか。
女性たちは裸だから、きっと水ではなく、それなりの湯温は保っていたと推測される。
なんて過酷な状況なんだ…
やってみたい…
この鬼の様な演出、一体だれの発案なのでしょうか?
また中の人は、一体だれが担当したのでしょう。
(見る限り、何となく素人っぽかったような記憶があるが)
ああ、これのオリジナルバージョンが見たくてたまらなくなりました。
それか当時の関係者の方、撮影当時の事を知ってる方、
あの中には誰が入ってたのでしょうか?
教えてください。
昨日チャットでりうのすけさんから教えて貰ったんだけど、海外のアニメに「angelina ballerina(邦題:アンジェリーナはバレリーナ)」ってのがあって、これがまた、英国ナショナルバレエ団といった著名な劇団によって、着ぐるみバレエ作品として上演されてるそうな・・・
うーん、首上まであるチャックがたまらん!
多分中身は有名なバレリーナさんなんでしょうね。
このアンジェリーナ、えらいちっこくない?
これ多分声優とかやった有名な俳優なんでしょうが、普通はこの中の人羨ましいなんでしょうが、オレに言わせりゃこの俳優羨ましい!
着ぐるみバレエといえば、ピーターラビットがあまりにも有名ですが、世界的にも名だたる有名なバレリーナが、こんな窮屈そうな着ぐるみに入って、しかも激しいバレエを踊るなんて、またこんなジェラシーを催す作品、間違っても日本に上陸するなよ!
絶対にするなよ!(上島竜兵的意味で)
あ、ひとつだけ、お約束して下さい。
今日これから行くお店を、無闇に人に紹介しないって。
宜しいですか?・・・では、参りましょう。
東京は元麻布、ゼンタイ坂を上がったあたりのイタリアンレストラン、ZENTAI
我々が行くのは、そのウェイティングバー、
土曜の夕方の常連客が織りなす、東京一の日常会話、
聴き逃したくないばっかりに、つい足が向いてしまうんです。
さあ、着きましたよ…
(カランコローン)
「イラッシャイマセ!」
あ、スタン、いつもの…
「カシコマリマシタ!」
おやー?カウンターの奥に座っていらっしゃるのは、造型家で有名でもあり、かつてはキャラクターショーのキャストも経験されたことのあるRノ介さんと、敬虔な中日ファンでもある着ぐるみウォッチャー、Lいさんじゃないですか。常連さんと、何やら話し込んでるみたいですが、ちょっと聴き耳を立ててみましょうか・・・
(グラスを傾ける音)
R ・・・大体、キャラショーやってる最中に、フェチを感じてる余裕はないですよ。
L へえ、じゃあ大友(※大きいお友達のこと)を見る目は厳しいかもしれないですね。
R 基本、体育会系ですから。まあ仕事だから、公平に愛嬌は振りまくけどね。
L ふうん
R 子供の前で差別するわけにはいかないでしょ?
L でも、プリキュアショーなんか見てると、明らかに中の人が引いてるときありますね。
R テントに戻ってから「あのキモオタ!」って吐き捨ててますよ。
L へえ、そうなんだ…そういう客ってどこでもいそうですよね、大変だあ…
R 逆に仮面ライダーとかだと、ハグしてくる腐女子も居ますが…
SA うちの妻は、前にウルトラマンに抱きついてましたけど(笑)
L ははは
R それは中で喜んでるなきっとw
SA ウルトラマンが、一瞬だけただの兄ちゃんになってた。
R そういうときのリアクションまで、引き出しなかったかw
L ははは。でも、おばちゃんとか、プリキュア、ほんとに女?とかいって、触ったりしません?
SA 女の人は、着ぐるみに無闇に触ってもとがめられないから、いいよなあ~
R 明らかに背が高いときとかはともかく、そんなあるわけじゃないですよ、確認。
L へぇ~
R コスプレイベントではたまにありますが。
L へぇ~(笑)
R コスプレイベントっていうか、フェティッシュパーティとかね。
SA あそこでは確認というより、確信ですな^^;
R まあ性別がそもそもカオスだし、股間いタッチなんてあさつみたいなもんでしょ?
SA 犬がケツの匂い嗅ぐみたいなもんですか。
R ゼンタイの胸や股間に、テルミンとか仕込んでおけばいいのに。
SA 触ると股間が光るとか、いいですね。
L 胸に触ると、中の人に低周波が…
R 接触刺激倍増ゼンタイ
SA それ、自分の股間が反応するのでは…
R そうだ、テルミンの構造を利用して、誰かが手を近づければ刺激が走るようにすれば…
SA 感電するんじゃないですか^^;
R 元々低周波って、感電だもん。
SA あのー、よく植物が発する微量の電気を、音楽にするってのあるじゃないですか…あれの股間バージョンを^^;…
R あー、あれはあらかじめ気持ちよさそなサウンドを、シンセに仕込んどいて、鍵盤の順番を無理やり植物のそれから引っ張ってきてるだけですよ。
SA そうなんだ…
R だから有機物である限り、どんな物質だって微量の電位変化は起きてるわけだから何でもいいの。ぶっちゃけ「カツオのたたき」だって「いわしのひもの」だって。
SA じゃあ、それこそ股間…
L 血流が激しくなると出力増大しそうですな(笑
SA 勃起したら例えばこう、トルコ軍隊行進曲みたいな、ね・・・
・・・僕らおしゃれなバーでなんてお下劣な会話してるんだ(大汗
R 勃起する音やイっちゃった時の音が聞こえるかもしんない。
SA イっちゃったときは、ビートルズの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の…(注:3:52以降)
L ・・・僕ら、この店出入り禁止になりますよ^^;
※ホイチョイプロダクションの皆様、ゴメンナサイ・・・
S.A
三度の飯より着ぐるみが好き。
ウルトラマンの着ぐるみを着て、グリーティングしたい。