何を今更といわれるかもしれないが

僕は基本的に、いわゆるノンケである。
恋愛・性欲の対象は、女性である。

したがって、着ぐるみも、基本的に「中身が女性」であるものが対象である。
中身が男性であるものには、それほど興味が沸くものではない。







しかし、例外がある。







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この人である。


この人に限っては、
たとえ中身が♂だろうと、
僕は特別な感情を抱いてしまう。

もっと判り易く言うなら
この人のショーなら
たとえ中の人が全員♂だろうと
はるばる見に行きたいと思わせる。





なぜか。








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いつもこの着ぐるみを見てると、

自分がこの中に入っているのを想像するのだ。
この着ぐるみは、
他のどんな着ぐるみより
着ぐるみらしい装着感を味わえる。

首と胴体がつながっている。
いわゆる「入る」ということを実感する構造である。
実はそこはすごく重要なことである。


その上、
この着ぐるみに関しては、
体型的コンプレックスを感じなくていいという要素がある。
一般的に、
着ぐるみは小柄な方がよく似合う。
可愛い仕草をするにしても、女性の方が向いている。
でもこの着ぐるみは
自分の様な体型の方が合うはずである。
唯一、自分の体に優越感を抱けるキャラクターの一つなのだ。


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あの、頭から腰まで、背中を貫くファスナー
そう、もっとわかりやすく、この着ぐるみへの思いの特殊性を表現するならば
あれを見るだけで、中身が男性ならば
抱いてはいけない感情を抱いてしまいそうになる、
そこまで倒錯してしまうくらい、何か変な感情になってしまっているのである。




日本には、
このキャラクター専門のテーマパークがあるという。
そこのキャラクター要員は、
来る日も来る日も、
このスーツの中に入って、グリーティングにいそしむのだという。
なんて素敵な人生。

そんな人生
少しでいいから、過ごしてみたかったものだ。
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