限りないもの それが欲望

流れ行くもの それも欲望



はじめのころは
着ぐるみの写真を見るだけで
満足していたのに
やがてそれだけじゃ満足しなくなって
実際にこの目で見られずにはいられなくなって
そして、生で見られるようになると
今度は中の人が見ずにはいられなくなって

だからおんなのひとに

目の前で着ぐるみに入ってもらったら
今度は自分が中の人になりたくなって
だから着ぐるみの中へ入らせてもらったら
今度は着ぐるみの中で頑張っている
おんなのひとそれ自身に自分がなりたいと思うようになって

気が付いたらそれが出来もしないことだと気付いて






限りないもの それが欲望

流れ行くもの それも欲望

欲望・・・


最初は
街行く人のお尻を
見るだけで興奮していたのに
やがて、それに手を触れたくなって
そして手を触れさせてもらうと
そこに顔を埋めたくなって

だから顔を埋めさせてもらったら
今度は下着ごしに埋まりたくなって
だからジーンズをぬいでもらったら
今度は下着をも脱いで欲しくなって
だから下着をも脱いでもらったら
今度はそのお尻に永遠に呼吸もせず
ふさがれていたいと思う自分が居て

そして気が付いたら
それが出来もしないことだと気付いて






ふとしたことで
いらついてみたり
自分は何て満たされてないんだろうと
つぶやいてみたり
ネット上で人が何をしているかを見ながら
一喜一憂してみたり
ちっとも更新しないブログに
「更新しないならさっさとやめろ!」などと打ち込んでみたり
わけもなく絵文字をひたすら打ち込んでみたり
そして溜息を一つつくと
いつの間にか寒くなってしまった
空気に身じろぎもしない金魚が
急に不憫に思えてえさを一粒水槽に落とす秋の夜長

限りないもの それが欲望

流れ行くもの それが欲望
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