ehg1cslt.JPG例えば、

目の前にウルトラの母の着ぐるみが居たとする。

中身が女性だと、とても興奮するが
なんだか切なくなる

中身が男性だと、ちょっぴりがっかりするが
一方で羨ましくなる


着ぐるみの中の女性に欲情する者の、消えることのないジレンマが、ここにある。


着ぐるみの中に入らされている女性を見て、その姿にそそられても、自分自身がそういう存在になることは、決してない。

何故なら、自分は着ぐるみに入ればただのむさくるしい男だから。

それでも、僕は彼女に自分の姿を投影させ、着ぐるみに入りたいという欲求を膨らませる。

でも着ぐるみに入った僕は、やっぱりただのむさくるしい「着ぐるみの中の男」である。


じゃあ、自分が仮に女になったら

僕は女になった自分自身に欲情できるのだろうか。

僕は、着ぐるみの中に閉じ込められた女である自分に、興奮するのか。


女とは似ても似つかない、自分の身体が、着ぐるみに閉じ込められて
本当の女性がそうされているのと同じような興奮を得ようとする。

でも、自分自体が、そんな女性の様なそそる存在になることは、有り得ない。


女性の着ぐるみ姿に萌えながら、それを自分が体験できないもどかしさ。


それでも、そんなジレンマを抱えながら、僕は明日も着ぐるみを追いかける・・