かつて、フランス人のニコラは言った。

「僕が欧州人だからかもしれないが、ゼンタイの最大の魅力はスキンシップ、つまり『触れ合うこと』だと思っている。」

生身のゼンタイ女性を間近で見るだけで、十分満足していた当時の僕は、彼の言っている事が半分くらいしか理解できなかったが、今となってはそれにとても同感を覚える。

これは勝手な思い込みなのかもしれないが、ゼンタイを着ると、滑稽で、穏やかで、それでいて全身の感覚が研ぎ澄まされたかの如くセンシティヴな気分になる。

生身のゼンタイ女性の肉体は、柔らかく、暖かい。
優しく触れると、優しく触れ返してくれる、そんな駆け引きが続いてくうちに、なんだか己と相手の肉体がとろけて、お互いが同化してしまう様な錯覚にとらわれる。

お互いを尊重しながら、いたわりながら、無心な気持ちの中、精神を享有できる。そんな楽しみ方こそ「ゼンタイの醍醐味」なんだと、彼は言いたかったのではないだろうか。